【人形の変遷】
人形の作り方は基本的に変わっていません。
ただ、可動部分が増えていったということはあります。例えば、当初の人形は、左下の杜子春人形のように頭と片手だけというものでした。それが下の「マッチ売りの少女」や右下の「てぶくろを買いに」のキツネ人形のように頭、両手、瞼、腰などが動く人形になってきました。さらには、肘の関節もつけてみると、さらに動きがなめらかになり、今後も追求していきたいと考えています。
「杜子春人形」 「キツネ人形」
さらには、効果によっては、下のねずみ人形のような十字人形も使うことがあります。(人形を回転させることによって影が変わる)
材料としては、茶ボールの2枚あるいは3枚重ねを長い間使ってきました。丈夫で長持ちということはありつつも、細工が難しいという面もありました。そこで、最近使っているのが、ホームセンターで入手している新しい素材で軽くて細工も比較的 しやすいということがあります。
プロの劇団の方に教えていただいたことがあるのですが、鞄の底敷きに使う「ベルボーレン」というものにも挑戦しようと思っているのですが、どんな店で扱っているのか分からず、この材料についてはまだ手つかずになっています。
2004年の作品「杜子春」では新しい人形が登場しました。
「閻魔大王」です。写真ではわかりにくいですが、なんとこれは顔の部分がスポンジでできており
立体なのです。正面から横顔へゆっくり動かすとかなり迫力のある「閻魔大王」になります。
横顔へ
「ヘビ」です。千葉の「夢屋」さんの舞台裏を見せてもらった時にこういうアクションのものがありました。
早速それをまねて製作しました。
「杜子春」人形達。厚ボール紙もまだ使っています。
<タイの影絵人形>
05年正月。「外回り」氏がタイへ行ってきました。
その時に見つけてきた影絵人形。
タイの伝統影絵の人形のようです。その細工の緻密さにびっくり!
素材は牛や水牛の皮をなめしたもののようです。着色もしてありますが染料は不明。
手触りはかなり固く、細かな細工が可能になってます。
暖めてやわらかくして細工をするのでしょうか??かなり細かな細工です。
口のアクション部分。
さらに拡大してみると・・・
この人形、さて一体いくらでしょう??
@40バーツ(120円) A400バーツ(1200円) B4000バーツ(12000円)
この伝統影絵、「ナン・タルン」という名称で基本的には喜劇だそうです。